あぁ、ワクワクする!
どうしようもないくらい楽しみだ!
やっと、ここ十二支に来た目的にたどり着くぞ!
きゃっほぉう!!
***5***
部・活・動!!
グラウンドに仁王立ちして、思いっきり大地を踏みしめる。
あぁ、ワクワクして・・どうしよう!!
「くぅあ〜〜!!やっと部活だよ!!嬉しすぎて200mくらい、でんぐり返しで進めそうだッ!!」
ぐぅっと背伸びをしながら思い切り叫ぶ。
・・清々しい!
「まじかYo、応援してるZe!」
「アハハ、は面白いばい!」
虎鉄と猪里はの両隣を歩きながら笑った。
の満面の笑顔を思い切り堪能しながら。
「そんなに部活楽しみなのかYo?十二支は結構ハードだZe?」
虎鉄はまだ立ち止まっているに振り返りながら聞いた。
「もっちろん!そのためにここに来たって言っただろ?」
は意気込んで歩き出しながら言った。
「は結構小柄ばい。しんどいと思うっちゃ」
の隣を歩きながら猪里は心配そうにに言った。
はそんな猪里に少し膨れる。
「むぅう、猪里・・。小柄だからって馬鹿にするなよ!猪里なんか嫌いだぁ!」
ダッと走り出す。
「え?! ?! ごめんっちゃ!!」
「あ〜ぁ、猪里ちゃん嫌われちまっTa〜!」
慌てる猪里に虎鉄追い討ち。
ガンッと落ち込む猪里。
は二人から10mくらい離れた場所で振り返り、チロっと舌を出した。
「アハハー! 嘘だよー! 猪里は心配してくれたんだもんな!」
そんな些細なしぐさにドキッとする二人。
「 ? 早くしないと、置いてくぞ〜?」
は再び走り出していた。
「入部試験? なんだそれ?」
はベンチに座りながら首をかしげた。
「やっぱり知らなかったのかYo。入部するにはそれをクリアしなくちゃいけねぇんだZe」
虎鉄はベンチの背もたれにグーッと寄りかかりながら話した。
来るのが早かったらしく他の野球部のメンバーはまだ来ていなかった。
ま、こない方がいいんだけどな、と内心思う虎鉄。
「それって、クリアできなかったら・・どうなるんだ?」
はグッと身を前に乗り出し、不安そうな表情になる。
「・・入部できないNa。それが条件なんDa」
そんなに虎鉄は困ったように笑った。
「大丈夫ばい、なら合格できると!」
「そうだZe!野球するためにここにきたんだRo?」
着替え終わった猪里がヒョコッと顔を出しながら言った。
虎鉄も明るく言う。
「・・ありがと、がんばる。俺、絶対この野球部に入るからな!」
ニカッとが笑う。
二人もそれにつられて、笑った。
「あ、そろそろ他の奴らがきてるZe」
虎鉄はグラウンドに目をやった。
もグラウンドに目を向けながら、立ち上がった。
「・・・緊張するー!! みんな虎鉄とか猪里みたいに優しいといいなー」
そんなを見てから、猪里と虎鉄は顔を見合わせて笑った。
「心配いらなかよー!みんな馬鹿ばっかりばい」
「そうそう、今年の1年は特にNa!」
「わ、笑うなよッ! ・・そっか、じゃあ安心♪」
は照れてから、安堵の表情を浮かべた。
「・・って、今日学ランで部活やんのKa?」
「ん?・・あー。うん?」
「聞くなYo」
「学ランはキツクなか?」
「うーん・・。だよな・・」
は腕を組んで考えてから、ぱっと顔を上げた。
「誰か、学校のジャージでいいから持ってないか?」
「あちゃー、今日はないNa」
「同じく」
ぱぁっとしていた表情をズンっとさげる。
そして
「ま、いいや!」
と笑った。
部活に入りましたが、話の進みが遅いです;;
あばばば。
虎鉄と猪里だけしか、でてない・・。
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