んんん・・・。
揺れてるよ・・。
なんで・・?
しかもなんか見えるもの全てがちっさくない・・?
ぷぷぷッ 俺も遂に背が高くなったんだな・・
***4***
一足お先に宣戦布告!
「・・ってそんな訳あるかー!!」
「うおッ?!」
「ななななんで俺は担がれてるんだ?! おお下ろせ!!」
「騒ぐな。が倒れたから担いできたんだ」
犬飼は俺を担いだままなのに廊下を失踪していた。
すごい体力だ・・。
「は?!・・・あぁあ、ごめん。でももう平気だし、・・・他の奴らの視線が痛いから下ろして」
担がれたまま顔を上げれば廊下にいる人たちの視線は全て俺たちに向けられていることが分かった。
男子は茶化すし、
女子は・・何あの黄色い声・・?!
「とりあえず、もうすぐ保健室だからそのまま走る」
「いやいやいや、下ろしてくれぇ〜。冥、ほらもう平気だから、心配かけてごめんな〜」
ふざけながら言う俺に
「まったくだ」
の一言が返ってきてしまっては、何も返せない。
「おい!!犬飼何やってんだYo!」
俺にとって後方、冥にとって前方から聞き覚えのある声がした。
「虎鉄先輩・・。とりあえず、なんすか?今ちょっと急いでるんですが・・」
「お前の担いでる奴っTe・・」
「ですけど」
あぁ、なんか変なところ見られちゃったよ。
クラスメイトなのに・・。
俺はゆっくりと首だけ振り返る。
「・・よぉ・・虎鉄・・」
「よぉじゃねぇYo!お前どこいってたんDa?!」
「は俺といたっすよ」
「Na?!本当かYo?!」
なぜかかなり動揺してる虎鉄を見ながら、俺はたははっと笑った。
「ま、まぁな・・。その、色々あって・・」
「い、いろいRo?!」
「とりあえず、保健室行くんで」
「えぇと・・その虎鉄・・深い意味はないからな」
「ま、待てYo、おい!!」
犬飼はまた走り出した、さっきよりはもう少し遅いペースで。
その後を虎鉄も走って追いかけてくる。
な、なんで?!
を保健室に連れて行った後、犬飼と虎鉄は廊下で話していた。
のことを。
「・・De? 犬飼、お前はが男だって思うのかYo?」
「・・は? ・・・最初は女だと思いました。でも本人が否定したんで」
「そうだろぉNa。男として転校してきたんだからNa」
「とりあえず、虎鉄先輩は・・どう思うんす・・」
「俺は女だと思うSi、は女だと言い切れるNa」
犬飼が言い終わる前にきっぱりと言い切る虎鉄。
そして犬飼に向き直りながら
「先に言っとく。俺はが好きDa」
と断言した。
きっぱりと、しっかりと。
まるで犬飼に挑戦するように。
「・・・ッ」
「これは俺の推測だけどNa、きっと誰もがのこと好きだろうし、これから好きになると思うZe」
「・・何が言いたいんすか」
にやりとした虎鉄の視線と睨むような犬飼の視線とが交わった。
「は誰にも渡さねぇって言ってんだYo」
「・・!! 俺だって・・のことを好きだ!!」
ガララ・・
「いや〜、心配おかけしてすいませんねー。寝不足だってよ〜!」
いやー参った参ったと笑いながら出てきたに、虎鉄も犬飼も固まった。
「・・ん? なんだよ、二人とも? お、俺何かしたか?!」
わたわたとしながら二人の元に寄って来るに虎鉄は吹き出し、犬飼はハァとため息をついた。
「、数学の時いなかったのは担任にうまく言っといてやったZe、感謝しろよNa?」
「本当か?ありがとな〜!いや〜持つべきもんは虎鉄だな!」
「そろそろ、昼だし教室戻った方がいいんじゃないKa?」
「うん?そうだな・・!それじゃ冥、またな!」
は一度ニカッと犬飼に笑いかけてから虎鉄と一緒に歩いていった。
「俺は、が男だろうと女だろうと、好きだ。
とりあえず・・・・虎鉄先輩、ぶっころ」
あっという間に第4話ですです。
いやー早かった。だって3話一日で書いちゃったからv
なぜかノリノリですです。(ウザイよそのしゃべり方)
次回はついについにってか、やっと部活にいきます!!
それではでは〜
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