拍手ありがとな!
時間があってもなくても、俺との夢読んでくれよな!
君を夢みる
今日もいつも通り部活がある。
練習はキツイけど野球は大好きだから、苦に思ったことは一度もない!
・・・それに最近、部活がさらに楽しいんだ。
「皆さーん! お疲れ様でーす、休憩ですよ!」
口元に両手を当てて叫んでいるのは、最近入ったマネージャーの先輩。
男ばかりのこの部に唯一の花・・・とでも言うのだろうか。
部員はそれぞれ返事をしながら、マネージャーからドリンクを受け取っている。
一人一人に言葉をかけながら笑顔でドリンクを渡す先輩は、言葉に表せないほど可愛い。
「はい、由太郎君! 今日もスゴイね!何回ホームラン打ったのかな!」
「うーん、わかんねぇや。でも俺、先輩甲子園連れて行くためなら、何回でも打てるぜ!」
「なーに、口説いてんだよ、ユタ!」
折角、先輩と二人で話していたのに、横から現われる小饂飩先輩。
先輩からドリンクを受け取ると、俺のわからないクラスの話しを始めた。
小饂飩先輩と先輩は同じ学年の同じクラス。
俺が分からないのはあたりまえだけど、なんだか面白くない。
「――・・そうなんだ!教えてくれてありがとね小饂飩君!・・・あ、由太郎君怪我してる?!」
「え?」
腕に出来たかすり傷。
さっきの練習の時擦りむいたらしい。
「消毒しなきゃ!・・ほらこっち、来て!」
「え?・・こんくらい俺平気・・」
優しく俺の腕を掴んで部室に連れて行こうとする先輩。
折角二人きりになれるんだ。
俺は言葉を途中でやめた。
⇒ミスフルDreamAに続く