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遊びましょ? A 《戯言Dream》









「ぎゃははッ、僕のに手を出そうなんて、いい度胸だね!!」

拘束衣で腕を使えないのだから、足で萌太を吹っ飛ばしたであろう出夢は、萌太の前に仁王立ちしている。


「・・・痛いなぁ・・。・・・何時から、はあなたのものになったんですか・・?」

俯いた顔をゆっくりと上げながら、萌太は出夢を笑顔で睨む。


「そんなん生まれる前からに決まってんじゃん。知らなかったの?お兄さん」

冷めた目でふふんと不敵に笑いながら萌太を見下ろす出夢。


おそろしい。



「・・さ、あいつらは放っておいて遊びに行くとするか!」

人識は私を抱いたまま、にぱっと笑った。


「だ、駄目だよ。このままじゃ私の家壊れちゃうもん」

人識の腕から逃げようともがきながら私は否定する。

このままじゃ、本当に危ない。


「んだよー。ほっとこうぜ、ちゃん♪」


ちゅ、と私の頬にキス。

人識は余裕の笑顔。


「・・・な」


「なにやってんだー!!」


「・・殺してやりましょうか」


私が怒るよりも先に二人の怒りの矛先が人識に向けられた。

本当にこのままじゃ・・やばい!!


「ストップストップー!!」


私は三人の間に立って両腕を広げる。

自然、に攻撃できるわけない三人は固まる。


出夢は振り上げた右足を上げたまま、不自然な格好で止まり、

萌太は何処から持ち出したのか釜を振り上げたまま止まり、

人識はナイフを私ギリギリで止めた。


冷や汗が背中を伝わる



「・・喧嘩しないで。私の家が壊れちゃうから。それに皆が怪我したら・・」


「だけど、人識の奴がさぁ!!」

出夢は犬のように唸り声を上げた。

萌太も明らかに不満そうな表情だ。


「・・わかった。じゃあこれで喧嘩しないでね」


私はふぅっと小さく息を吐き、出夢に歩み寄った。


「・・?」


「・・ん」


ちゅ、と出夢の頬にキス。

そのまま歩いていって、目を見開いている萌太にもキス。

・・もちろんほっぺに。


「・・これで、ちゃら、ね」


出夢と萌太は顔を見合わせて、笑った。


私は赤面してふぃっと後ろを向いた。


「・・・な、お、俺には?! 二人だけズリィし!!」

人識は叫んでいるが、そんなの知らない。


「ぎゃははッ!人識どんまい」


「自業自得ですね」


ぐぅっと唇を噛み締める人識。


「〜〜ッ・・ー!!」


「うきゃわッ?!」


に抱きつくなー、人識!ぎゃははッ」


「まったく。は僕のものですよ」









こうして、今日も平和な日々は形成されていくのです。











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