「ねぇ、ちょッ、離してよッ」



どれくらい走り続けた？


う〜ん・・・結構な距離を走行してると思うんだけど・・。




「ねぇ、手ェ痛いんだけど、ねぇってば！！」




それでも神田、あんたが止まらないのが悪いんだからね。




「・・こんのぉ、離せってばぁぁあ！！」





















Ｔｕｒｎ　　�U




















「・・・あ、ごめん」



勢いよく吹いた追い風に神田は前のめりに倒れた・・否、吹っ飛んだ。




「・・だって神田が手離さないから・・」



黙って倒れたままの神田。


なんだか不安になってくる。・・・・・・死んだ・・・・？




死んだッ？！




「えぇぇ？！神田？！しし死なないどいてッ？！」




「・・・・勝手に殺すんじゃねぇ」






むくりと起き上がった神田はそのまま前を向いたまま、また歩き出してしまった。


周りには木々が立ち込めている。


ってことはここは教団の外であって、屋外であって、・・どこだ・・？



「ねぇ・・・神田さん・・？・・ここ何処ですか？・・あの、私帰り道わからないんですけど・・」



「俺もだ」



「ハハ・・・俺も？！」



ぇぇえ。何なんだよ・・帰れないの・・？


せっかく任務終わったのに・・・。


で、でもここ教団の周りの森でしょ？・・って教団の周りに森なんてあったっけ？


あーぁ。



「なんか神田といるといいことないよね」




ため息つきつつ愚痴を洩らせば、神田がぐるりとこちらに振り返った。


黒くて綺麗な長髪がなびく。



「そりゃ、こっちの台詞だッ！」






「・・・？」



怒ってるのに何だろう、神田のこのおかしな表情は・・。



「・・・変な顔」



「は！？　だ、黙れ！！」



また前を向いて歩き出してしまった神田の後ろを早足に追いかける。


そんな長い足で早く歩かれたらこっちは不利なんですけど。



「ねぇー神田ー、照れてんの？だから変な顔してるんでしょー？」



の唐突な言葉。




ずっべーん




神田の、そんな効果音を付けたくなるような派手な転び方。






「・・痛そ・・」





「・・・チッ」





今、そんな舌打ち聞いたって全然恐くない。　・・いや、前から恐くなんてないけど。


それにこんなに転んでばっかの人なんてそんなにはいないと思う。　・・最初のは私のせいだけど。




「・・プッ、ハハハハ・・ハハか、神田って面白いんだね！」





「は？！　笑ってんじゃねぇよ、殺すぞッ？！」





そんなこと言ったって、そんなかわいい顔して言われたら迫力ないんだって。



・・かわいい・・？







「うわっ？！きも？！何、私何考えてんの？！」



「き・・？！」



笑いが止まったと思うとは今度はいきなり喚き始めた。



神田は自分の事かとまた怒る。



「お前・・。いいかげんにしやがれ・・人の顔笑ったあげくに、きもいだと？」




「はい？・・笑ったのは神田の顔のことだけど、きもいってのは違いますよ？！」




「この・・扇子女・・・！！」




殺気を感じて走り出せば、案の定神田は追いかけてきて、


『森のくまさん』状態・・。




「な、何よ？！扇子女って？！そんな妖怪みたいな呼び方やめてよ！！」







こんなにいっぱい走ったのは何年ぶりだろう。



ほら、もう疲れて教団の幻覚まで見えてきちゃったよ・・。




「・・って、やった！教団発見だよ、神田！！」



「はぁ！？・・あ、あぁ」



ほんとだ。そう言った神田の手を掴んでまた走り出す。



「お腹空いちゃったよ〜。早く食堂行ってジェリーに美味しいもの作ってもらお！」


「お、おぉ・・」








さっきの険悪なムードは何処へやら。



目指すは食堂。









そういえば・・コムイさん何て言ってたんだっけ・・？

























ぐぼはッ！！
話の展開がおかしいぞ・・。



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すいません。はっきし言って駄作になってしまいました。
全然更新もしていなくて、あぁぁぁあぁ、って感じです。
リハビリ作と思って優しい瞳で見守っていただければ幸いです。
それにしても、1巻で神田が修行してた場所、あれどう見ても森ですよね・・？



Ｂａｃｋ