今日も朝は来て


大好きな人の姿を


私の瞳に映してくれる


自然と笑みはこぼれて


それだけで 幸せ になれる








Tear ong  T











「おはよ〜、ほら朝だよ!」

「ん〜〜・・・あと5分・・・」


シャっとカーテンを開け放つ、よくある朝の風景。


「なに言ってんの?今日からまた任務なんでしょ?・・・ほら、起き・・て!!」

「うっわぁ・・・いじわるさ〜」


バッサと勢いよくふとんをはぐと無防備な姿のラビが寒そうに丸くなった。


「ん〜・・任務なんていきたくないさ〜またあのパンダジジィにどつかれるだけだし〜」

「またー。ブックマンさんはラビを一人前のブックマンにするために頑張ってくれてるんでしょ?」


まだベッドの上で丸くなっているラビの横にそっと寄り添う。

本当は任務なんか行って欲しくなんかないし、ずっと一緒にいて欲しい。

もっとイチャイチャしたいし、ずぅっとくっついていたい。

だけどそんな事言えない、だってラビを困らせたくないもの。




「・・・はいいんだー、俺と離れても。寂しくないんだー。ふーん。」


「はっ?!な、誰もそんな事言ってないじゃない!?」


「じゃあ、どうなのさ?寂しいの?」


「・・・・・・寂しいよ。」


「なにーー?聞こえないさーー?」


「・・・〜〜っ寂しいよっ!!・・・寂しい、すっごく寂しい・・・。・・・やだよ、ラビと離れるなんて」



おもしろそうにニヤニヤと笑っていたラビの表情が変わったのがわかった。

でもほんとの気持ちを口に出すと止まらなくなって、どんどん溢れていってしまう。



「ずっと一緒にいたいし、どこにも行って欲しくない!もっとしゃべってたいし、くっついてたい」


・・・」

「ホントは 行かないで、任務なんてさぼって一緒にいよ?って止めたいし・・」





ギュッと抱きしめられ、視界が遮られる。

大好きな愛しい香りがする。

心地よいラビの腕の中、少しずつ気持ちが落ち着いていくのがわかる。




「ごめん。・・・ごめん。こんなこと言わせて・・・」




優しく私の髪をなでるラビ。

ギュッと目をつぶり、フルフルと首を横に振る。

謝るのは私の方だ。ラビに迷惑をかけてしまってる。



でも抱きしめられているのが心地よくて



私は何も言わなかった。





ずっとずっとこうしていたい、と



本気で願った。















「・・・










「・・・何?」











「大好きさ」












「・・私だって、大好き。世界で一番愛してるよ、ラビのこと」














顔を見合わせ


ふっと微笑む


そのまま惹かれあうように


優しく口付け


少しずつ深く深く・・・







お互いの愛を確かめ合うように



































「いってらっしゃい」


「あぁ。いってくるさ」



時刻は12時。

出発の時刻だ。

見慣れた団服を着たラビと見慣れた団服を着たが教団の門前にいた。




「俺のいない間にユウとかアレンといちゃつくなよ」

「な、何言ってんの?!そんなことしないって」

「ハハッ♪言ってみただけさ。・・・それじゃ。すぐ帰ってくるさ」

「うん」

「・・・そんな顔するなって、俺マジで行きたくなくなっちゃうさっ」

「・・ごめ、でもやっぱりこの時が一番つらい・・・」

「・・・

「ん?・・・ん!」

ちゅ

「へへッ♪それじゃっ」

「も・・・!! 
ラビのばかーー!













ふわっとラビが視界から消える。














「・・・気をつけてね・・・絶対帰ってきてね」















いつもの別れなのに






なぜか






いつもと違う気がした。
























短期連載?いや、これは短編だろ?
え?どしよ?
じゃ、まだD.Graの短編ないから短編でいいや。(てきとー)
これまだ続きますよ。
ではでは。。。