「ふぐあぁぁああぁぁ!!あぁぁぁあああぁ!!」
「五月蝿いネ、銀ちゃん!!しばくゾッ!!」
「はいはい、さんがいないからって暴れないでくださいよ、二人とも」
「「この〜・・糞転がし眼鏡ェェエエ!!」」
「八つ当たりィィイイ?!」
第四訓
好きなものって他人には見せびらかしたいけど、好きにはなってほしくはないよね
「ただいま、帰りましたー!」
ガララっと扉の開く音共にの澄んだ声が響いた。
「ッッ!!」
「、お帰りアルー!!」
「・・・(よかった)」
神楽ちゃんがさんを拾ってきてから1週間ほどが経ちました。
銀さんも神楽ちゃんも定春もちゃんにデレデレで、そりゃもう中毒のようです。
あれから、さんは自分のことを少しずつ思い出しています。
例えば、自分の住んでいたところがどういった場所だったか、自分はどんなことが好きだったかとか。
でもそんなことは関係ないくらいさんは万屋のかけがえのない一員です。
「ー。新八がとうとう逝っちゃってるネ。ニマニマしてあれは犯罪者の目ヨ!!」
神楽はの買ってきた酢昆布を開けながら、明らかに不審そうな目を新八に向けている。
「新八君は思春期だからしょうがないんだよ、それに眼鏡っこだしね」
は優しそうに微笑みながらサラッと可笑しなことを言うようになった。
神楽影響か・・。
「そうそう、新八もいやらしいことを想像したい年頃なんだよ、眼鏡っこだしね」
の買ってきたお菓子類を運びながら銀時。
「おぃぃい!!そろそろ眼鏡から離れませんかァア??」
そんな賑やかな様子を見ながらは笑う。
1週間前よりも、明るく、楽しそうに。
「あ、そうだ。さっきねいい人たちに会ったんだよ」
は買ってきた食材を冷蔵庫の中にしまいながら銀時に話しかけた。
「ふぅん。それは銀さんよりも優しいのかい?」
少し不満げな声で銀時は返す。
が冷蔵庫に食材をしまう姿を眺めながら。
そんな銀時の方に目をやり、はフフッと笑った。
「ん〜・・同じくらいかな。・・銀ちゃんより優しいって言ったら・・?」
「・・・。嫌だ」
「変なの」
は楽しそうに笑いながら、冷蔵庫の扉をパタンと閉めた。
そして銀時のほうに歩み寄る。
「・・? 何?何? 銀さんのこと見つめちゃって?惚れちゃった?」
「そうだな〜。お菓子食べる量守ってくれたら、惚れてあげようかな?」
「まぢでか」
抱きつこうとする銀時を上手に交わしは台所を出て行く。
「それでね、そのいい人達がね、何処に住んでるのかって聞いてきたの」
は居間に戻りながら、話しを続ける。
神楽と新八は何やら話し・・いや言い争っていた。
「それではここに住んでるって言ったのか?」
「うん」
何で?というきょとんとした顔では頷いた。
銀時ははぁっとため息をつく。
「あのな、?江戸は怖いところなんだぞ?皆銀さんみたいに優しいお兄さんばっかりじゃないんだぞ?
恐くて怪しくてみたいな可愛い奴は食っちゃうぞーって奴だっているんだぞ?」
は銀時を見つめたまま、続きを待っていた。
「・・・。だからな、簡単におうちなんて教えちゃいけません」
「・・・。そっか・・ごめんなさい」
銀時を見ていた視線をおとしシュンっとうなだれる。
「い、いやいや!銀さんはを怒ってるわけじゃないんだよ?!」
そんなを抱きしめたい衝動をぐっと堪え、銀時は慌てながら続ける。
「ごめんね・・、銀ちゃん。 そのいい人たち、家に呼んじゃった」
「・・は?」
と、その時
「お邪魔しますぜ、万屋のだんなー!」
という声と同時に扉の開く音が聞こえた。
・・・まさか
「おい、総悟・・。勝手に入るんじゃねぇよ」
・・・おいおい
「ん?じゃあ土方さんは外で待っててくれてもかまいませんぜ?」
「・・・真選組かよ・・」
銀時ははぁと本日2度目のため息をついた。
ぐわば!!
遅くなり続けている、連載ですが更新やっと再開!
やっぱり銀魂は書いていて楽しいなぁ!