私みたいな人は


地味に地味に


仕事だけをして


終わってゆくのかなぁ・・・























Simpre×Cheerful  T























〜!ちょっとこの書類、目通しといてくれないか〜?」


「はーい!今とりに行きます」




ここは誰もが知っている通り・・・いや知らないか。

黒の教団、科学班の活動場所である研究室です。


私は珍しくもそこの女研究員。

できれば私だってエクソシストになりたかったなぁなんて思っちゃったりなんかしちゃいますよ。

だって・・・








「おいーっす!コムイいる〜?」




赤毛が特徴的で




「え〜〜!せっかくパンダじじぃから使いに来てやったってのにさ〜」




これまた変わったしゃべり方で




「まっいっか。俺、記憶力はいいんさね〜♪」




ブックマンの後継者である、






そう、ラビさんとお近づきになりたいなぁんて・・・思っちゃってたりするからです。





だからといって、私は科学班の研究員。

仕事熱心としては高評価だけど、女としては・・・。

まぁ、眼鏡っ子ですし、スタイル良くありませんし、

何といってもここにはコムイさんの妹、リナリーさんがいますからね。


私なんて対象外なんですよ。













「見ろよ!このティムの記憶。またラビがストライクになってるぜ」


「うわわ・・やめろさ!これはあれだよ、あれ!」


慌ててティムにつかみかかり映像を映し出すのを止めさせるラビ。

映像を見ていた科学班の何人かは笑い声を上げながらもっと見せろとはやし立てていた。




・・・はぁ。今回はナイスバディーで美人なおねぇさんですか。




私は書類を片手に横目でその様子を見ていた。

まるで興味がないといった表情を一生懸命つくって。





トントンと書類をまとめると、立ち上がりコムイさんの机の上にポンッと置いた。


途端になんだか脱力。



「・・・はぁ」


ラビさんが来ていて嬉しい・・・だけどその度遠い存在だと思い知らされて痛い・・・。


私はそのままコムイさんの机の影に隠れるようにしゃがみこんだ。



「なんかもう疲れちゃったんだよな・・・。あぁぁ、もうなんでもいいや〜・・」



バタリとそのまま床に仰向けに転がる。


床の冷たさがなんだかとても心地よかった。



閉じていた瞼を開ければ・・・




「ラ、ララララビさんっ?!」




ラビさんが転がっている私の顔を覗き込んでいる。



心臓が止まるかと思った直後、壊れるんじゃないかと思うほど大きく鳴りだした。




「・・・大丈夫さ?なんか顔色悪いけど・・」




「へ、へいきです!あ、あのお構いなく!」


ひぃぃい!

そんなに近くに顔があったらあの、鼻血でちゃいますよ。

そんな可愛い顔しないでくだいよ、私ほんとに死んじゃったら貴方のせいですよ!



なんて事を言えるわけもなく、私はただ動かずにいるだけ。


だって起き上がろうにもラビさんの顔が上にあるわけで・・・。




「ん――。はさぁ」


「はい?!」


いきなり呼び捨てですか!?いや嬉しいんですけど・・・。

でもその手はなんですか・・・?


そっと私の顔に忍び寄るラビさんの手。


「えぇえっと、な、なんですか・・?」


ラビはの眼鏡をはずした。

一瞬で視界はぼやっとしてはっきり見えるのは悪戯っぽく笑ってるラビさんの顔だけ。



「うん!やっぱは眼鏡がないほうが断然かわいいさ!」




 か わ い い ?



言葉の意味がわからなくなった。 


ラビさんからそんな言葉が聞けるのは、


そう、ティムに映し出されるような世界各地の美人さん方だけだと思っていたから。




「アハハ。、顔真っ赤さ!か〜わい〜」


また。


自分の顔をペシンと両手で覆い隠す。


こんな顔見られたくないし、お世辞なんて聞きたくもない。



・・?」



「・・や・・やめてください。・・からかわないでください」


それだけしか言葉がでない。


かわいいと言われたのなんて初めてに等しいし、


それを言ってくれた人が私のす・・好きな人だなんて嬉しすぎる。


だけど。




?!」




はラビを押しのけて走り出した。

そしてそのまま研究室を出て行く。








だけど・・・


望みがないのだから期待はさせないでほしい。


ただ、ただ、それは


貴方が誰かのものになったときに


わたしが辛くなるための材料に過ぎないのだから・・。



































「あぁあ。・・・なんで俺っていざという時駄目なんだろうな・・?」


誰に話しかける訳でもなく、


独り言には大きな声で、ラビが言った。



手に持っていたの眼鏡を自分にかける。



「・・わぉ・・」



くらっとする。


度が強いのか


世界がぼやけて見える。






これがの見ている、世界なのか・・・。






























眼鏡っ子に挑戦。
今までにこのサイトにはいなかったタイプのヒロインちゃんです。
眼鏡ラビ・・・。
萌え・・v(黙れ



+++++++++++以前のあとがき
短編のはずが連載になりました(ぇ)
これで一応3人の連載ができたわけです。
皆さんに好評なものの連載をなるべく更新。
という形にしたいと思ってます。
ただ、管理人は気まぐれです(黙れ)
ここまで読んでくださった方本当にありがとうございましたvv



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