「今日は何の日だか覚えてるさ?」


ラビは突然聞いてきた。


私は頭の中で考える。




――今日は・・。



すぐに答えは浮かんできて、


でもすんなり答えちゃうのも面白くないかなって考えて



「・・・さぁ。なんの日だっけ?」



って答えてみた。



思ったとおりラビは驚いたような嬉しいような顔をして




「わかんないの?」



って聞いてきた。



「・・う〜ん」



私は困った顔をして悩んでるように見せかける。




・・・必死に笑うのを堪えながら。




ラビはやっぱり笑顔のまま




は駄目だな〜・・」




なんて呟きながら、私の手を掴んだ。




ここは教団の外の中庭と言ったらいいような場所。



心地よい風が頬を掠めた。



ラビがにっこりと私に微笑む。




「ちょっと待っててさ」




そう言って、ラビは教団に向かって駆けていった。







のんびりとした時間を過ごしながら、




考えるのはいつも愛しいラビのことだけで




その時間は私の最高に幸せなひと時。




いつも一緒にいたいけど、できないから・・。




できないからこそこの一瞬が




大切だと思えるのかな・・?









ラビはすぐに戻ってきた。




!ちょっと来てさッ」




はしゃぎながら私の手を引っ張るラビは本当に子供みたいで、



とっても可愛い。




「わわ、ちょ、ラビ待って」




私もつられてワクワクしてしまう。






教団に向かって少し歩いてから、ラビが急に止まった。




「?」




くるっとこちらに振り返ったラビはちょっとまじめな顔をして




「本当はさ、今言っちゃいけないんだけど・・」




そう切り出した。














、お誕生日おめでとう」















教団の中で、皆がパーティーを準備してて




びっくりさせるために本当はまだ言っちゃいけないんだけど。





だけどには俺が一番最初に言ってやりたくて・・。












・・・お誕生日おめでと・・。生まれてきてくれてありがと・・」








なんだか泣きそうになるのを必死に堪えて、を見れば






「・・あ、ありがとッ・・ごめッ・・アハハ・・何泣いてんだろ・・・ぉ」






泣きながらでも嬉しそうに笑ってくれた。






「ア、アハハ!何泣いてるんさッ!ほら泣いてたら俺がもう誕生日のこと言っちゃったって皆にばれちゃうさッ」





本当は自分も泣きそうだったけど、




笑ってたかったから。




の笑顔を見たかったから





俺は笑った。






「・・う、んッ・・!」






俺の右手との左手をつないで、




一気に走り出した。












「大好きだよ、ラビ」









そんな言葉が聞こえた気がしたのは気のせいかな?



































お誕生日おめでとうございます!!!イオンちゃん!!
遅くなってしまって本当にスイマセンでした(つД≦。)
でもなんとか完成・・? 駄作ですいません;;
そして、私からもイオンちゃん生まれてきてくれてありがとぉぉお!!
これからも宜しくおねがいしますv