「・・・・・。・・みんな何かあったの?」
そこにはボロボロになっている男3人と
怒りの表情を浮かべた女1人と
苦笑いをしている女が1人いた。
第3夜
任務開始
「今回の任務は少し困難なものになると思うから5人全員で行ってもらうよ」
エクソシストが5人がかりで一つの任務に就くなんて滅多に無いことだ。
誰一人文句さえ言わないものの3人はラビをジトリと睨んでいた。
「・・・・・。で、今回行ってもらうのは‘迷いの森’。
その名のとおりその森に入ったものは誰一人として帰ってこないらしい。
実際探索隊も数人出したんだけど連絡が取れなくなっているんだよ。
・・・きっと、イノセンスが関係していると思うんだ」
地図を広げ場所を指し示す。ここからはそう遠くはないらしい。
久しぶりの任務、しかも5人ということで
私は少しワクワクしていた。
ガタタン・・・ガタタン・・・
今日は朝早くから出発したため、飛び乗り乗車はせずにすんだ。
今は電車の個室のようなところで5人ともくつろいでいる。
今回の任務はエクソシストが5人ということで探索隊はいなかった。
「もぐもぐ・・・はんだぁ、はひほんいぇんにょぉ?」
「はぁ?」
もぐもぐと優雅におやつなんかを食べながら言う。
「〜んっく。何読んでるのー?」
「あ?これは・・・」
「、それおいしそうですね!」
「ん?これ?おいしいよv食べる?アレン君」
「俺もほしいさー!」
「ん!いいよぉ!」
二人にドーナッツを笑顔で渡す。
「・・・(このモヤシと糞ウサギが)」
話を遮られた上ににべたべたする二人に神田はどんどん不機嫌になっていった。
「ー。あ〜んってして〜♪」
ラビが甘えたようにに擦り寄る。
「ちょっとこっち来ないでくださいよ!の隣は僕なんですから!」
実はちゃっかりの隣の席に座っていたアレンがラビをぐいぐいと押しやる。
「や〜めろ〜!アレンにはティムがいるだろっ」
「は?!それならラビには神田がいるでしょっ」
「へっ。ユウなんて嫌さ〜俺はが・・・」
がんっっ!!
「うるせぇ・・・それ以上しゃべるな」
遂に神田がきれた。
ゆらりと六幻が怪しく輝く。
「「はひっ」」
二人は静かになった。
「わぁおーーー!!ついたぁー!!」
列車を降りて少し歩くと、そこには大きすぎる森が果てもなく広がっていた。
「見るからに気味が悪いですね・・・」
明らかに嫌そうな顔をしながらアレンが身震いをした。
「あぁ・・・」
神田も冷静にでも嫌そうにしていた。
「早く帰りたいさー」
ラビはまるで怯えた兎のようだ。
「じゃあ、早く帰れるように任務開始しちゃいましょう」
リナリーは凛として言った。・・・一番頼りになりそうだ。
そこは薄暗く、全てのものを飲み込んでしまいそうな森だった。
5人は一歩森に踏み込んだ。
任務開始です。甘くありませんです。どうしましょう?
この管理人をどうしてくれましょう?
え?焼く?あ、熱い!すいません、もうちょっと待ってください。