恐いのは


僕の命が消えることじゃない


恐いのは


君に会えなくなることと



君の命が消えること。




















『感情』

















「ハァッ・・ハ、ァ・・ッ」



走っても走っても、いくら走り続けたって先が見えない。



暗闇の中を只、闇雲に走り続けた。




空も周りの木々も全てが同じに見える。



色なんか、ない。








――ズガァァアンッ!!・・――










「・・・・ハ、・・ハァ・・ッ」



走り続けていた足をゆっくりと止めた。



どのくらい走ったのかもわからない。



だが足はガクガクと少し震えていた。








――・・また1人、死んだ・・・・?









頬を伝って落ちてきた汗を手の甲で素早く拭う。




ただ脳裏に浮かんだ言葉は、それだけ。





もう、木霊していた銃声も、銃声の後に微かに響いた叫び声も





聞こえない。





再び始まる耳が痛くなるほどの沈黙。







胸が苦しくなるような、涙が零れ落ちるような、



そんな辛い感情はだんだんとうすれている。




「・・・・・、」




そんな自分に驚きと、焦りと、悲しささえも感じ始めた。







――・・早く、探し出さなくちゃ・・。






自分が壊れてしまう、その前に。








――・・早く、助けてあげなくちゃ・・。






君が壊れてしまう、その前に。









「・・ッ、・・待っててね・・・」








『よーいどん』の掛け声もなく、また始まる長いレース。



ゴールは見えない。






足の感覚がなくなってきた。



逆に好都合だと鼻で笑った。





















この光のない世界で




君に出会えるよう、僕は走り続ける。









僕が壊れてしまうまで、ね。

































バトミスが嫌いだったのにはまった今日この頃。
書くと楽しい今日この頃。
連載書けよの今日この頃。
ちなみに今回は比乃でした。わかりましたか?(わかんねぇよ)
ドリー夢のはずです。名前がでてきませんでした;
試作品なので評判が良ければ(管理人が乗り気になれば)増えると思います。
ってかミスフル初めての夢がバトミスですか?!(と独りツッコミ…;)

感想もらえると嬉しいです・・v