真っ白なドレスに朱色がよく映えていた。
それは
それは
美しいほどに。
僕はまた自分の手で
愛する人を・・・傷つけてしまったのか。
第八夜
目覚め
「・・・どういう、ことだ・・?」
神田は呟くように言った。
そこにいる4人の代表をするように。
「なんで、から・・血が・・?」
ラビは困惑を隠しきれないといった表情でAKUMAに抱きかかえられたと、戦っている“”を交互に見た。
同じ顔、同じ声、同じ傷、同じ出血。
違う表情、違う性格、違う・・・違うのに、同じだ。
「・・ハッ・・ハッ・・」
アレンは目を見開き、放心したように自分の左手についた血を見つめていた。
“”の血を・・いや、の血を・・?
「キャハハッ!“”に攻撃すればその分も傷つく。“”を殺せば・・・も死ぬ。
どぉするのぉ?」
ニタニタと、その状況をさも面白そうに眺めていたロードが言った。
AKUMAに抱きかかえられたは苦しそうに顔を歪めている。
しかし、意識は戻ったようだった。
「・・ッ!!」
どうしろっていうんだ?!
どうしたらは助けられる?
どうしたらを傷つけずにすむ?
どうしたら・・?!
ラビは考えながらアレンに目をやった。
アレンは息を荒げ、まだ放心したままだ。
「アレン・・」
「・・くッ・・。 はッ・・、あれ・・? ん?イテテ・・。ん?・・え?え?」
は少し身をよじりながらはっきりと目を覚ました。
混乱してるようだ。
「「「!」」」
リナリーとラビと神田の声が重なって叫んだ。
「・・ふへ?・・あ、みんな!・・って、ん?んぇ?! 何?!誰?!ぇえああAKUMAさん?!」
は4人に向かってヒラヒラと手を振った後、AKUMAに抱きかかえられている今の状況を少し掴んだようだった。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・緊張感が無いわね、・・」
3人、脱力。
「・・・・・ッ」
アレンは俯いていた顔を上げ、沈んだままの声で名前を呟いた。
「どどどどして?!こんなことに?! あ、えと・・そこの子は、あれ迷って、た・・子・・?」
はパニックになりながらロードを見つめた。
ニコリと可愛く笑ってロードはの頬に手を伸ばす。
「おはよぉ、・・僕のお人形♪」
「・・・お人形?・・ええ?!
・・・。何この格好は?!ちょっと可愛いけど、でも・・なんかあれ?怪我してるよ?だから痛かったのか!」
なんだか一人で納得するは、この状況にかかわらず元気だった。
「、気をつけて!その子は、ノアなのッ!」
リナリーが叫ぶ。
必死に、にもう少し緊張感を持たせるために。
「ノア・・? えぇ?!」
焦っているのか、どうなのか。
見た目にはよく分からないが、はあれで焦っているのだろうとリナリーは思った。
「・・・。えと・・下ろしてください。AKUMAさん」
たぶん焦っているだろうは自分を抱きかかえているAKUMAにお願いする。
「・・神田、って天然だよな・・」
「・・あぁ・・」
ラビが神田にそんなことを言うのも仕方がない。
「なんか、私の存在忘れられてない・・?」
もう一人の“”は少し不満そうに言った。
その存在に気づいていなかったは目を見張る。
固まって、口を開いて、また固まる。
「おはよお、ちゃん♪私は“”。よろしくね」
そんなを見つめながら、“”はニタリと微笑んだ。
「・・・・・。私?!」
口をパクパクさせた後、はなんとか声を発した。
少し裏返っていた。
「フフ。そう、貴女。でも、私なの。見ててね、・・いえ、感じてね」
“”はそういうとピッと自分の腕に爪を立てた。
白い肌にスッと血が滲む。
「・・!?」
その様子を見ていたはビクッとして自分の腕を見た。
「・・き、れてる・・?」
同じ場所、白い肌に同じように血が滲んでいる。
リナリーは悲痛そうに顔を歪め、
神田は六幻に手をかけた。
アレンは考えていた。
姿を写し取れるAKUMAなら出会ったことがある。
しかしその時は左右逆の姿だった、それに同じように傷が出来るなんてことはなかった。
どうすれば?
何か、何かと“”に共通するものは?
「さ、そろそろゲーム再開しよっか。ちゃんも起きたことだし♪」
“”はペロリと腕の血を舐めて、ニタリと笑った。
ロードも楽しそうにその様子を眺めている。
「・・くッ・・どうすればいいさ?!」
ラビは焦りに顔を歪めながら、言い捨てた。
「・・を傷つけるなんて・・」
リナリーは泣きそうな表情になりながら、唇を噛んだ。
「・・チッ」
舌打ちで悪態をつく神田。
「・・・共通のもの・・」
アレンは小さく呟いた。
「へ?」
「何、アレン君?」
二人はアレンに向きながら聞く。
アレンはジッと“”に目をやりながら言った。
「二人の・・共通のものを探してください。きっと、ありますから」
何の根拠も無い、だけど直感に頼るしか今は何も出来ないから。
「・・わかったわ」
「わかったさ」
「・・・」
3人はそれぞれ了解する。
「みんな、どうしたの?」
は不安そうに4人を見つめていた。
それと同時にどうしたらよいかも考えていた。
「さ、ゲーム再開!」
話しが進みません。
ってか早くこの回を終わらせたい・・。(飽きてきた)
もっと逆ハーにさせたいよう!!
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