いやいやいやいや


こんなの間違いだろ?


ただの思い違いだろ?



・・・はぁ













今日の
















「「
ひっじかたさーん♪」」

二人分の子供のような声が綺麗にはもって俺の名を呼んだ。


大体予想はついている。



「んぁ?」




べちゃっ





振り向くと同時に

顔面に盛大に何かをぶっかけられた。




・・・マヨネーズ




「・・・。

 
・・こんのぉぉおお!!総悟、!!待ちやがれぇぇえ!!



予想は的中・・、やっぱこいつらかよ・・



「なんでィ、大好きなマヨをプレゼントフォーユーしてやったのに♪」

「そうだよ、そうだよ♪もっと喜んでよ、マヨ魔王♪」


ニカニカと笑いながら走って逃げていく総悟とを土方はすごい形相で追いかけていた。


「何がプレゼントだ!何が魔王だ!人の顔にマヨぶっかけやがって!!

 どうすんだよ?!使えってか?!これを使えってか?!」



廊下をドタドタと走っていけば隊士が端によけていった。

こんなことは日常茶飯事なのだ。







アハハ、ばーかばーか土方さん♪


へっへ〜♪副長なんてこわくない〜♪


廊下も突き当りまでくると、土方をからかうように叫び

総悟は右へ

は左へと曲がって走っていった。




「・・くそっ」




足を止め、どちらを追いかけるか瞬時に考える。



最初に浮かんだのはなぜかの顔。

いや、待てこんな計画最初に立てるのは総悟に決まってる。

ここは総悟を追うべきか・・。



右へ一歩踏み出す。




「・・・」




「・・ちっ」



くるりと方向転換

土方は左の廊下を走り出した。


























ダダダダダダ!!!



「ぎゃぁぁああ!!」

待てごるぁぁぁあ!!


半泣きしながら全速力で走り逃げる

と後ろからこちらも全速力で走ってを追いかける顔中マヨな人。



いやぁぁあ!来ないでぇえ!恐いしぃぃ!!


お前が止まれぇぇええ!!



あと1mでに手が届く。

土方はニヤリと笑った。


・・・行き止まりだ。




「ひぃぃいい!!」

が目の前の壁にビタッと張り付き顔を引きつらせた。



「・・このやろぉ、毎日毎日悪さしやがって・・・」

一歩一歩ゆっくりとに近づいていく土方。


「恐い恐い!土方さん恐いですから!来ないで!」

「・・恐い?さっきは『副長なんかこわくない〜♪』とか言ってたのにかぁ?」

ニヤニヤ薄気味悪い笑いを浮かべる。

じりじりと近づいてくる土方には必死に訴え始めた。


「こ、これは総ちゃんが提案したんすよ!そう、私じゃないんですっ

 それに土方さん顔中マヨだらけで嫌ですよ〜、来ないでください〜!」


「お前達のせいだろぉが!!」


が土方の顔を見ればありありと怒りの表情を浮かべている。



やばいな・・・本当に怒らせちゃったよ・・・

・・そうだ、総ちゃんを呼ぼう!



「・・
総ちゃーーむがっ


叫び声は途中で消された。

それは土方の掌によってだった。



「叫ぶな」

どすのきいた低い声

目の前には土方の顔


一瞬で血の気が引くのがわかった。

でもそれと同時にドキドキと心臓が大きく鳴るのも。


私、変だ・・・






の大きな瞳がさらに大きくなり、俺を見つめた。

口を抑えた掌からの顔がこわばったのが分かった。



いつもはガキにしか見えないがやけに大人びて見えた。

そりゃそうか年は総悟と同じだ。

・・・それでも俺にとっちゃガキだけどな


だけど

どうだ今の俺は。

のことを本気で欲しいと思ってやがる。

いや、前から思ってたんだ

・・愛しいと

気づかないふりなんてもうできそうにねぇ








掌を離せばは、はぁと一つ呼吸をした。



「・・ごめんなさい。こんなに怒るとは思わなかったから」


謝りだしたは言葉とは裏腹に不満げな表情をしていた。

まるで“私は悪くないのに”とでも言いたげだ。



「あぁ、そうだな。俺もどうかしてる・・・」


そう言った土方は突然の頭を抑えて

唇と唇を重ねた。


「ん?!」

一瞬の出来事に目を開けたままの


唇が離れた。

それは短いキスだった。


「目ぐらい閉じろ」

そう言った土方はなんだか顔が紅くなっているようにも見えた。

「・・・」

硬直したままの

後ろを向いてしまった土方の背中を見つめながら、そっと自分の唇に触れる。




「すまんな、忘れろ・・」

そう言って歩き出した土方の肩をがガッとつかんだ。

「忘れろ?それはないんじゃない?」

の黒い笑みに土方は表情をなくす。


ふわっ


再び重なる二人の唇。



「・・私に惚れちゃったんでしょお?」

はいたずらっぽく笑った。

「・・お前が俺に惚れたんだろ?」

土方もニヤリと笑った。




「好きだよ、土方さん」


「俺の方がのこと好きに決まってんだろ」



ギュッと抱きしめてくれた。













































抱きしめられた時に                   抱きしめた時に              


タバコの匂いがした                   シャンプーの匂いがした


ほろ苦くて                       甘くて優しい


でも好きだな                      いい香りだな


あぁ土方さんの匂いだなって               あぁの匂いだなって







               なんだか嬉しくなった。


































土方、初!!
わぁぁきゃっほぉおお!
・・自滅。
なんだこれ?!どういう展開だよ?!っていうね。
かんじですね。すいませんorz

お礼リクとして柴霧架に捧げます。
もらってやってくださいな。
鼻かんですててもいいけどね(/ω\)


短い続きあります






































抱きしめられたままは土方の顔をまじまじとみつめた。

「・・・なんだよ」


「・・いや、ね」




ペろり


土方の顔に残っていたマヨをが舐めた。

「・・っ!?」

突然の出来事に驚き同時に顔を真っ赤にする土方。


「んー・・やっぱり私はケチャップ派だなぁ・・」

そんな土方をよそにはへらっと笑ってそう言った。


「・・・・・」












その後はまぁご自由に。


あ、総悟に聞けば分かるかもしれませんよ?