「・・いや・・・やめてぇぇえ!!!」
暗がりの中に泣き叫ぶ声が聞こえた。
月さえも姿を見せない、小さな路地裏に 紅い海が広がる。
暗闇 T
レベル1のAKUMAが姿を現す。
それはいつもの見慣れた光景で、それを倒すたびに残る何ともいえない嫌な感じにも慣れてきた。
倒さなければならない物だとはわかっている、しかしそれは殺人にも似たところがあって・・・。
「アレン、右に曲がって。私はこのまま真っ直ぐ行くから」
「わかりました。AKUMAを倒したらまた、ここで」
小さく頷いてみせると、アレンはすぐに走って角を曲がった。
すぐに闇の中に消えていくアレンの姿。月明かりさえもここには届いていないかった。
今回の任務、それもやはりいつもと同じでAKUMAの消去とイノセンスの確保。
ペアはアレンと私。
女の子一人では危ないとのコムイさんの配慮だ。
それにしても今回の任務はやけに嫌な感じがする。
ただの思い違いかもしれないが・・・。
ザシュッ
何とも喜ばしくない音をたててAKUMAを切り裂く。
考え事をしている暇などないほどAKUMAは後から後からでてくるのだから。
はタタッと路地を走り出した。
「はぁっ・・はぁっ・・、この路地どこまで続いてんのよ・・?!」
暗闇の中を続く狭い路地の先を見ながら、は壁に寄りかかった。
荒れた呼吸を整えながら、頭の中でアレンのことを考える。
もう、分かれた場所にもどったのか。それともまだAKUMAを退治しているのか・・・と。
「?!」
ヒュオッ
どこから吹いてきたのか、冷たい風が頬を掠めた。
何か嫌な感じがする・・・今までよりも強く。
見える範囲にAKUMAの姿はない。
それに――
「・・・AKUMAじゃない」
直感だが確かにそんな感じがする。
もっと強いもっと恐ろしいものの気配だ・・・。
狭い路地の先に何かの影が見えた。少しずつこちらに向かってくるようだ。
はジッとその姿を睨んだ。
少しずつ輪郭がはっきりしてくるそれに、は自分の顔が引きつるのが分かった。
「あれ? だぁ・・・どうしたのぉ?そんな恐い顔してぇ」
聞き覚えのある声がの耳に届いた。
一瞬誰のもだかわからなくなった。分かりたくなかった。
「・・ぇ・・? ロ・・ロード・・?」
ドクンドクン・・・やけに心臓がうるさく鳴る。
「そぉだよぉ」
路地に届かないはずの
月明かりが
二人の姿を照らした。
まず始めに、これは続きます。前後編です!
こういう夢好きなんですよね、甘甘も大好きですがv
今回の相手キャラはキャメ嬢です!初です!
ってか意味分かりませんね、今回の話(アハハ
すいません;文才がほしいです。
それでわ。
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