キラキラ

キラキラ


なぁ、輝いてるのは


何だと思う?
















キラキラ



















「あー・・・さっみぃ!!」


「デビットうるさい!寒いのは私も同じなんだから」


いかにも不機嫌そうなオーラを出しつつ両手で身体をガシガシと摩擦するデビット。

は、そんなデビットの何回聞いたか分からない台詞にはぁっと白くため息をついた。



今は冬。

外にいて寒いのは当たり前な自然現象。



そんなことわかっているけど。

やっぱり寒さは誤魔化せない。



「うぅ・・・さ、寒い」


「お前だって言ってんじゃん!うー・・・、こっち来い。ボクをあたためろ」



ブルリと身震いした私の身体にデビットの腕が回される。

ぐっと引かれたかと思うと、密着する二人の身体。



「・・・・・・えろっ」


「んだとぉ!?」



思わず照れて、そんな言葉を吐き出す。

マフラーに、赤くなってるであろう顔を埋めた。



「デビットは薄着過ぎるんだよ・・・」


「うっせ」


「うっせぇとは何よ」


―ズガッ


「ぐはッ!?」



至近距離・・・ほぼ零距離肘鉄をお見舞い。

おかしな叫びと共に距離をとり、ぐわぁっと悶えるデビット。

・・・やばい、やりすぎた?




「・・・・デ、デビット・・?」


「〜っ!!・・・くぉの・・やろ・・・っ!!」


「っ! ご・・ごめ、ぇぶっ!!」



涙目で私を睨み上げたかと思うと、まるで瞬間移動のようにタックルするデビット。

数秒、足は地から離れ、宙を舞う。

見えたのはデビットの後ろ髪と寒く暗い町並み。



―ドシャッ




そして無様な着地。




「い・・・いったぁー!!」


「痛いわけねぇだろ!ボクが下敷きになってんだから!」


「き、気分的に痛いの!馬鹿デビ!」


「馬鹿ぁ!?」



ギャーギャーと地面に転がったまま言い争う。

寒いも何もあったもんじゃない。










「・・・だからっ、そこが子供なんだよ!!」


「お前だってボクと同い年だろが!!」


「そーじゃなくて!! ・・・・ぁ」



デビットに跨ったまま、突然空をみつめて固まる

何も見えない暗闇を見つめ、動かない。



「・・・何だよ?」



デビットもの視線をたどり宙を見つめる。

何も見えない。

・・・敵か?



「・・・ほら」




緩やかな表情から敵ではないよう。




「ん?」




は目を輝かせ、何も見えない宙に手をかざす。

いったい何だっていうんだ。







「雪」







「・・・ぁ」








白く、小さく、ふわり


冷たく、軽く、優しく





思わず目を見開いて、真っ暗な黒色に浮かび上がる白色を見上げた。

一つ、二つ、しか見えていなかったそれは、次第に数が増えていくようだ。





「初・・雪だね」



ごろんとデビットの横に、同じように寝転がり空を見上げる

嬉々としているのが声でわかる。



「あぁ」



の頭を腕に乗せ、空を見上げる顔はなぜだか自然と笑みが零れた。






こんな綺麗な雪なんて初めて見た気がする。








「・・・・なぁ、



「ん?」



顔を横に向け、未だ空を見上げるの横顔を見つめた。

少しの灯りと雪のせいか、




「キラキラしてる」




「・・・え?」




「すっげぇ・・・綺麗」



「・・・えぇ!?」







いつもと違って大人に見えた。













「ななな!?何言ってんのデビッ・・・」




慌てながら赤くなったの顔をグッと引き寄せる。




「おいてくなよ」



「・・・ん!?」





重ねる唇。


止まる吐息。












「・・・初チューげっと」



デビットはペロリと口の端を舐め上げ、妖艶に笑んだ。


それはそれは大人のように。





「〜〜っ・・・・・デビットのえろ悪魔!!」



「えろあく・・・!?・・んのやろっ、襲ってやる!!」



「い!?や、やだってばー!!」























キラキラ



キラキラ





ふとした瞬間、おまえは大人みたいに輝くんだ。












置いてくなよ。




置いてくなよ。




ボクが捕まえるんだから。




一人で大人になるのなんて許してやんないから。











ダカラ



ボクも一緒に連れてけよ。



































GO ME N NA SA I ☆

デビット難しかったです!
うわばばば。

じゃれ合う仔猫みたいな二人がちょっとずつ大人になっていく・・・みたいな感じにしたっかのです。
ちなみに黒猫です。(どうでもいい)

女の子の方がたいてい早く大人っぽくなるじゃないですか。
そんなところを伝えたかったまでです。

それでは、クリスマス企画一つめでした!(先が思いやられる・・・・;)





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