時の間に?

















「ひーじかた狩りじゃぁああ!!」


「ひーじかた狩りじゃぁああ??」


総悟招待されて・・否、半ば強制的に連れてこられたのは、土方さんの部屋の前。

虫取り網片手に、そんなことを叫んでいる総悟。

私もノリで叫んでみる。


「ねぇ?総悟。これから何するの・・?」


私は総悟の隊服を引っ張りながら聞いてみる。


「もちろん、土方狩りに決まってまさァ」


「・・・」


その“土方狩り”っていうのがいまいちわからないんだけどなぁ・・。

私は考えるのを止めて、とにかく総悟に付いていくことにした。

・・面白そうだから。



次の瞬間、

「ひーじかた狩りじゃぁぁああ!!!

スパァァアアン!!

土方さんの部屋の襖を壊れんばかりに思い切り開ける、破壊神総悟。


うぉお?!


突然の、あまりにも突然の訪問者に本気でびびっている、副長土方。


私はその面白い光景を一人傍観。



「な?!総悟、ちょ、おまッ・・、ふ、襖ぶっ壊れたじゃねぇかぁあ!!」


焦りまくり土方さんは何時見ても実に楽しい。


「あぁあ、いけねぇな自分の部屋のものくらい大切に使えよ、土方このヤロー」


「おめぇ、だろぉが!!」


「ヒャハハッ!本当に二人って楽しいよね、見てて飽きないよ!」


私は壊れた襖の横を歩いて、総悟の横に来た。


「・・。お前まで、何しに来たんだ?」


「・・ん? なんだっけ総悟?」


結局私たちは何をしに来たんだ?という素朴な疑問。

私も知りたい。


「ん?さん、何言ってるんですかィ。ほら、俺とさんの結婚の報告でさァ!」


「「はぁぁぁあああ?!」」


二人同時に激しい雄たけび。

疑問に疑問を足して2で割っても意味が分からない。

・・自分の言ってる意味も分からない。


「な、?!ええぇえ?!おまえ、総悟と?!えぇえぇ?!」


「な、土方さん?!私何時の間に花嫁になってたんですか?!沖田ですか?!」


聞かれた問いにまた、問いで返す。

がっしと土方さんに肩をつかまれ凄い剣幕で聞かれたって、私にはさっぱりぽん。


「ちょっとちょっと、マヨラ13。人妻に触れんな、死ね」


「口調キツッ!!」


「そして離れてくだせェ、俺のが穢れまさァ」


「私、総悟と婚約した記憶はありません!」


前に土方さん、後ろに総悟に挟まれて、私はいまや傍観者どころじゃない。


「ほらみろ、総悟。は俺のだ」


「えぇ?!土方さん?!」


ぐいっと土方腕を引っ張られたは土方の胸へ。


「何言ってんですかィ?は俺のもんって恐竜が絶滅した辺りで決まってたんでさァ。

 への愛は恐竜をも滅ぼすぜ」


今度は総悟に腕を引っ張られた上でがっしと抱きしめられた。


「そ、総悟?!」


そのまま、ちゅうッっと。


「?!・・・ッ・・?!」


「ば、総悟、おま、ちょッ?!」


「・・ふ・・・ハァッ・・」


ちゅーされました。


私はそのまま総悟にお姫様だっこをされて。



土方さんの部屋を後した。



「・・・。あいつら何しに来たんだ・・・・?」




















「・・・・」


「・・・さん?」


「・・・・」


「・・・・。もう一回チューしましょうかィ?」


「は?!やめ?!」


そこは中庭。

私は怒ってます。


「すまねェ・・。さんが土方さんに取られるのが嫌だったんでさァ・・」


総悟はいつになくシュンっとうなだれる。

ってか土方さんに取られてなんかいないしさ。

総悟のものって訳でもなかったしさ。

でも・・あぁあ、もう。そういう表情されると駄目なんだってば。


「・・・いいよ。ゆるしてあげる・・・」


とたんに総悟は顔をあげて


「まぢでか!!」


っと嬉しそうに叫んだ。


「ただし・・ッん?!」


ぎゅうっと抱きしめられた上で、本日2度目のちゅう。


「ちょ・・そ、ご・・ッ・・・・・!!!」


総悟の向こう側に見えたのは、ミントン片手に呆然、いや愕然としている山崎の姿。



「・・・・さん・・・・」


うるるっと効果音がつくのではないかと思うような表情になる山崎退。


「・・ん・・は!・・山崎、これは!」


言い終わる前に山崎は走り去って行った。


「ちょ、ま、山崎!!」

追いかけようとしたところを、私は無様にも勢い余って滑った。


「ひぎゃッ?!」


?!」


総悟が助けようとしたのも、追いつかず、私はそこから記憶がありません。



いや、もういっそその後の記憶もなくなっちゃっていいんだけど・・。


私が目覚めた時に、なんでか近藤局長はハンカチ片手に号泣してるし、


山崎にいたってはやっぱり愕然としているし・・。


「・・・ふへ・・? あれ・・?」

私が目覚めた時に1番に言ってもらった言葉は、


「おめでとう、沖田ちゃん」


「・・・・・・・へ?」



私は総悟と婚約したことになっていたのだ。




「はぁ?!なななんで?!」




近くに座っていた総悟は、



「愛してますぜ、俺の花嫁さん」



と勝ち誇ったように笑った。





































8100Hit 真椰 睦様に捧げます。

『銀魂・逆ハー・沖田勝ち』

・・・。あれ?
すいません!!真選組逆ハーだと勘違いッッ(死ね
あ、でも沖田圧勝しましたv(もう黙れ
睦様、すいません;;もうホント、こんなやつ殴っちゃってください。

こんなものでよろしければ、貰ってやってください;;
キリリクありがとうございました!