さぁて、そろそろ残りのエクソシストが
此処まで来ると思うんだけどぉ・・。
・・・♪
来た来たぁ♪
二人
「・・ロード・・。やっぱり貴方だったんですか・・・!」
アレンはグッと拳を握りしめた。強く握り締めすぎているのか小刻みに震えてもいる。
「キャハハッ!そんなに怖い顔しないでよぉ。はちゃんと生きてるんだからさぁ♪」
ロードは空中に浮かんだ傘の上に座り4人を見下すようにして笑っていた。
そう、面白いものでも見るように・・。
「それは嘘じゃないわね?!」
キッとロードを睨みつけながら凛とした声で叫んだのは前にロードの人形にさせられそうになったリナリーだ。
ロードは一瞬、目を細めてリナリーを見た。
「うん♪本当だよぉ。・・リナリーも次に僕の人形になるんだからねぇ!」
不気味に微笑んだロードにリナリーは1歩後退しつつも、目はしっかりとロードを睨んだままだった。
「ロード様、準備ができましたよ・・」
隣からスゥッと現われたAKUMAがロードに小さく囁いた。
「ふぅん・・。じゃあ、早速遊ぼうか♪」
はい、そういい残してAKUMAはまたスゥッと消えていった。
「アレン、あいつがをさらったって言うガキんちょかよ?」
ラビは、怒りかはたまた違う感情でまだ小刻みに両手を震わせているアレンに呟いた。
「・・はい」
目はロードに向けたまま、アレンは素っ気無く答える。
「へぇ・・・。あんなちっさいのにノアなんだ・・」
「ラビ・・、油断しない方がいいですよ。小さくてもノアなんです」
アレンの意味ありげな言葉にラビは黙った。
――小さくてもノアなんです。
それはアレンの経験してきたことから言える結果なのだろうか。
「・・!!」
誰かの叫び声・・多分神田・・?でラビはハッと我に返った。
ロードの隣にはAKUMAに抱えられたの姿があった。
「・・!」
思わず叫んでしまう。
隣のアレンの表情も先ほどよりかは緩んでいた。
「おい、ガキ!を早く返せ!」
神田は切れ長の目をさらに吊り上げている。
ロードはの頬に手を当てながら微笑していた表情を消した。
「ふ〜ん・・。そんな言い方しちゃっていいのかなぁ?はあんまり傷つけたくなかったんだけどぉ・・」
神田を睨んでいた目をふっと細めた。
の頬にピッと鮮やかな朱色の線が走る。
「「!!」」
「・・♪ 傷だらけのエクソシストの人形もいいかもねぇ・・♪」
ロードはペロッと爪についたの血を舐めた。
神田はまた何か叫びそうになった口をギュッと噛み締め、舌打ちをした。
AKUMAに抱えられたの目は虚ろで、意識はないように見える。
しかし死んでいると言うわけでもなさそうだ。
胸元が広く開いた白いドレスを着ている姿に見惚れている場合ではないが、美しいと思ってしまう。
「じゃあ、そろそろゲームを始めよっかぁ・・♪」
ロードの言葉に4人は眉をひそめる。嫌な予感ばかりがするからだ。
「ルールは簡単だよ、これから僕が出す相手と戦って勝てばいいだけ。エクソシストなんだもん、簡単だよねぇ♪」
4人の表情を楽しむように見回しながらロードは続けた。
ただそれだけのことじゃない。リナリーは次にロードから発せられる言葉を待った。
冷や汗が背中を伝う。
きっと何か裏がある。
「・・じゃ、スタートォ!」
ロードの声が聞こえたと同時に森の先、暗くて見えない先にうっすらと人の姿が見えた。
少しずつ近づいてくる人物の姿が、次第にはっきりと自分の瞳に映る。
見慣れた団服に愛らしい表情・・
ありえない。
なぜ・・?
なんでもう1人いる・・?
俺が可笑しいのか・・?
「・・?」
神田は小さく言葉を洩らし、歩いてくるとAKUMAに抱えられているを交互に見比べた。
同じだ。
着ているものは違うが確かにどちらもエクソシストのだ。
「さ・・。・・どっちがほんもの・・?」
ラビも
「分かりません・・。でもです・・」
アレンも
「・・・?」
リナリーも
誰もが困惑していた。
前方から歩いてきた“”はスッと視線をあげて微笑んだ。
いつもの優しい表情をしている。
「みんな・・どうしたの?」
・・声も同じだ。
「おい!ロード!コイツはなのか?!それともそっちが本物のなのか?!」
神田は楽しそうにこちらの様子を見ていたロードに向かって叫んだ。
「・・さぁ。どっちだと思う?」
ロードは曖昧な回答をしただけだった。
チッと神田は小さく舌打ち六幻を引き抜いた。
「神田?!」
リナリーの驚いた声と神田の六幻抜刀の声が重なった。
一瞬で神田は“”との間合いをつめる。
は驚いてか目を見開いたまま神田を見ていた。
神田がに切っ先を向けた瞬間、
「・・神田」
は微笑んだ。
「!!」
神田は動きをとめた六幻はに向いたままユラリと揺れる。
「・・ハッ・・ハッ・・」
汗が額をツゥッと流れ落ちた。
「神田・・? ねぇ神田?」
は笑みを浮かべたまま1歩神田に近づいた。
刀にいれている力が少し抜ける。
――は目の前にいる。
今助ければそれで終わる。
コイツは偽者じゃないのか・・?
本物?
根拠のない安堵感が神田を襲った。
その瞬間
「神田が来ないんだったら、こっちからいくね」
シュバッ
風を切る音ともに神田が後ろへと飛び退いた。
「・・?!」
は髪を結っていたリボンを解き、両手に巻きつけている。
のイノセンス桜蓮。
リボンの先は鋭く神田のものと思われる血痕が付いていた。
「ククッ・・。神田は本当に馬鹿なんだから・・」
のものとは思えない不気味な微笑み。
神田は六幻を構えたまま何ともいえない表情をしていた。
「・・・じゃないさ。あんなの。そうと分かったら攻撃しちゃうさッ!!」
タッとラビが駆け出すと同時にロードが何かを叫んだ。
「あ〜。、目ェ覚めちゃった・・?・・でも動けないからおとなしくしててねぇ♪」
AKUMAに抱えられたままのもう一人のは虚ろだった目をゆっくりとしばたたかせていた。
「ラビ・・。僕が行きます・・」
アレンは左手のイノセンスを発動させると、ラビを追い越して“”に向かって行った。
「今度はアレン君か・・」
不気味な笑みを浮かべたままの“”はアレンを見つめたまま逃げようともしない。
見た目だけ。
じゃない。
アレンは左手を大きく振りかざし、“”に向かって振り下ろした。
ズサァァアッ!!
「・・キャァアッ!!」
意外なところからの叫び声。
それはAKUMAに抱えられているからの悲鳴だった。
「・・なっ?!」
ラビはの着ている白いドレスが朱色に染まっていくのを見た。
アレンが攻撃したはずの“”もまったく同じところから出血している。
「・・ふ、ふふ。私を攻撃してもかまわないわ・・。同じだけも傷つくだけだからね♪」
アレンはただ呆然と自分の左手を見つめていた。
を傷つけた左手を・・。
誰もが愕然としている中、“”は面白そうに微笑んでから続けた。
「だからね、私を殺せば・・・」
「も死ぬの」
連載更新〜☆
受験勉強なんてしらないわッ!
だって私は無敵だものvv
・・なんて夢見てられないよなぁぁぁ orz(凹)
はぁぁああ(溜息)
展開が自分でも意味不明なものとなってきました。
どうしよう。思考回路はしょぉと寸前ッ
あわばばば、逆ハーなのかこれ?!
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