ヒュオオォォオオォオオ――・・
太陽の光を木々たちがこれでもかというほど隠している。
冷たく湿った風が頬を掠めた。
まるで
悪魔の手に撫でられた様な
そんな感じだった。
第四夜
深き森の道しるべ
「こ・・・こわっ!! 何ここ?!」
「あ、あはは。心配ないさ〜。何かあっても神田が護ってくれるって」
「あ?なんでだ。自分の身ぐれぇ自分で護れ」
「「けちんぼーー」」
とラビの声が静かな森の中で綺麗に重なった。
思わずプッと吹き出すアレンとリナリー。
何だかんだ言ってもこの五人はうまくやっているようだった。
「・・・。ねぇ・・・さっきから景色が変わらないと思わない・・?」
ふとリナリーは足を止めた。
「僕もそう思います・・。 同じところを回ってるって感じですよね・・」
「ちっ。これじゃあらちがあかねぇ」
「二手にわかれてみない?」
の提案で他の4人の目の色が変わった。
「「「ジャーンケーン・・・!!」」」
「さっ、行くぞ」
「うん!それじゃ、みんなあとで合流しようね!」
手を振りながら神田の後を追いかけていく。
その様子を見つつ3人はため息。
自分のだしたグーの手を見つめながら・・・。
「「「と一緒がよかった(さ〜)(です)(わ)」」」
「神田ー。この森にあるかもしれないイノセンスってさぁ、木に宿ってたりしないかな〜?」
は神田より一歩後ろを歩きながら聞いた。
「木・・? なんでだ?」
神田が足を止める。
も自然と足を止めた。
「う〜ん・・。唯、なんとなく・・」
「・・・はっ。お前の予想は外れるからな」
「な、何をぅ?!」
神田は鼻で笑うとまたの数歩前を歩き出した。
「そうやって、そうやって。いっつも私を馬鹿にして!! 神田だって・・・」
怒りながら叫んでいたの声が急に止まる。
「・・?」
神田が振り返るとは何かを見つめていた。
「・・?」
「女の子・・」
「・・は?」
の見ている方に目をやれば、確かにそこには一人の少女がいた。
「・・あの子・・迷っちゃったのかな・・・」
右手には棒つきの大きなアメ。
左手にはおかしな傘。
なんであんな子供がこんなとこにいる・・?
・・・おかしい。
神田は直感でそう感じた。
「ろーとタマ、また一人でこんな所に来たら伯爵タマに怒られるレロ」
「うるさいなぁ。せっかく暇だから連れてきてあげたのにぃ」
「レロは暇なんかじゃないレロ!!」
この間はリナリーを僕の人形にできなかったしぃ
エクソシストの人形欲しかったのになぁ・・・
リナリーは可愛かったもんねぇ・・。
「クク・・・ここに来れば会えるだろうしねぇ・・♪」
「レロ・・?」
ガサ ガサ ガサッ
「?!」
「あ・・。ごめん、驚かせちゃった・・? 迷っちゃったのかなと思って・・」
「ろ、ろーとタマ!! エエエクソシストれ・・・むがっ」
「・・そうなんだぁ。僕ここから出られなくなっちゃってさぁ・・」
「案内・・・してくれない?」
・・・見つけた
僕の人形。
リナリーより可愛い
エクソシストの人形・・・。
久しぶりの連載更新となりました!(遅ッ
キャメ嬢のご登場でございます。
これからが楽しくなるところですよねvvv(ぇ)
思う存分逆ハーが楽しめる連載にしたいと思っていますんでv
感想もらえると連載がんばって更新早めます!(本当か?