【椎名愛美(元裕未)より】
大好きだよ、ずっと
今日は久しぶりの青空。
こんな日は、仕事をさっさと済まして縁側で寝るに限る。
あたしは胸を弾ませながら縁側へと向かった。
さっそく寝ようと思ったら、先客が居た。
・・・総ちゃんだ。
総ちゃんもあたしと同じく、こういう日には縁側で寝ている。
「ねぇ、総ちゃん」
「・・・なんでさァ」
「今日は土方さんと一緒に市中見回りに行くんじゃなかったの?」
「俺くらい居なくたって大丈夫でさァ」
それに、土方さんを困らすのも仕事のうちでさァと小さく言ったのも聞こえた。
「もここで寝るつもりかィ?女中の仕事はどうしたんでさァ」
「ふふーん、あたしはちゃんと仕事を済ましてから来たんですー」
「ふーん・・・そうかィ」
少し不満気な顔をして総ちゃんは言った。
「そういえばさー前もよく2人でさぼったししたよねー」
「あー土方さんによく怒られたりしてなァ・・・」
「今もだけどね」
そして2人して笑った。
あの頃からずっと好きだった。
総ちゃんって呼んでるのも、他の子と同じにならないため。
他の子は沖田くんって呼んでるのに、あたしだけ総ちゃんだったら何か嬉しいでしょ?
優越感に浸れるっていうか・・・。
まぁそれくらい好きなの。
「あはははっ総ちゃんったら、あの頃から何にも変わってないよね〜」
「こそ、全然変わってないんでさァ」
何にも変わってないという話から変わったことになっていき、言い合いが始まった。
「あたしは変わったよ〜!胸だって大きくなったし、頭もよくなったし・・・」
「がでかくなったのは態度と顔だけでさァ」
「むっ!失礼だよ!あんたこそS度が上がったんじゃないの?」
「こそM度が上がったんじゃないんですかィ?」
「むむむ・・・!」
そういえば、何か忘れているような・・・?
「さて、そろそろ昼寝をするとしやすか」
「あ、そうそう昼寝昼寝!S星の王子、あたしはあっちで寝るから」
「じゃあM星の王女、俺はこっちで寝やす」
「ちょっとちょっと〜!なんであたしがMなわけ?あたし真ん中だよ!?」
「彼氏がSだったら彼女はMに限るだろィ?」
何か今、さらっとすごいこと言ったような・・・?(彼氏がSなら・・・?)
・・・・・・・・・・・・・・・!!?
「ちょ、ちょっと、それどういう意味?」
「ま、そういう意味でさァ」
「だーかーら、そういう意味ってどういう意味なの?」
「気にするよ!だってあたし総ちゃんのこと・・・好き、だもん」
「そんなの、俺のほうが好きでさァ」
「・・・総・・・ちゃん・・・!」
涙が出そう。
ずっとずっと好きだったから、想ってた分報われると本当に嬉しい。
「、じゃあ今日から彼氏と彼女ってことで」
「・・・うん!」
そして、昼寝のことはすっかり忘れていたのでした。
その後土方さんが来て、総ちゃんは連行されて行きました。
+・・・+・・・+
管理人伶
2作目ありがとう!裕未vv
ウフフv(キモイ
もう裕未の夢小説大好きだよ〜v
総悟と両思いになっちゃって…v(鼻血噴出
本当にありがとうね・・v